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イソップ寓話 −その伝承と変容−

型番 0323
販売価格 1,000円(内税)
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■著者:小堀桂一郎
■出版社:中央公論社
/中公新書No.523 /発行1978年11月 /279頁 /状態 B /帯

わが国において「イソップ寓話」とのつきあいの歴史はたいへん古く西洋文化圏以外の国のなかでは例外的に早く始まり、長く親しまれてきました。というより、安土桃山時代から徳川時代の初期に西洋語の宗教書、実用書以外の文学書が、日本語に翻訳されたのは「イソップ寓話」だけで、明治期以降に国語教材の占める比重は、代表的な日本古来の童話・民話に比べても決して劣らないといいます。著者は、普段意識しないまま長く、広く、普及・浸透しているこの正体をもう少し意識的に眺めてみようと試みたようです。

[目次紹介]
* 西洋世界におけるイソップ 
  /イソップとは何者だったのか 
  /古代文学の中のイソップ寓話 
  /寓話集の成立 
  /近世印刷本時代のイソップ寓話集 
* 日本に渡来したイソップ 
  /キリシタン版ローマ字本と古活字版仮名草子本 
  /『イソポのハブラス』の様式 
  /『伊曽保物語』の特色 
  / 国民的普及の開始 など